「茂木健一郎Ken Mogi」が新しいYouTube動画「脳なんでも相談室。番外編。大学にいく意味大学でやっておくと良いこと」を投稿しました!

脳なんでも相談室。番外編。大学にいく意味大学でやっておくと良いこと

茂木健一郎の運営するYouTubeチャンネル「茂木健一郎Ken Mogi」が新しい動画「脳なんでも相談室。番外編。大学にいく意味大学でやっておくと良いこと」を投稿しました!

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脳なんでも相談室。番外編。大学にいく意味大学でやっておくと良いこと

 茂木健一郎Ken Mogi   茂木健一郎  

動画へのコメント

  • 大学に行く意味を考える際は、大学で何を学ぶのか、学びたいのか。何を学べるのかも考えることが重要になると思います。僕は北海道大学の法学部で大学の4年間を過ごしました。今は韓国・ソウルで暮らしています。日系企業、韓国企業の共同案件や仲裁に係る企業法務を中心に活動しています。ここでは自分の大学生活や卒業後に感じたことをお伝えしたいです。たとえば僕は、自分の学んだ法学、法律学(両者は厳密には意味が異なります)が青春を賭けるのに値する学問であると確信しています。なので、法学部に行きたい、あるいはすでに学んでいるという人。「あなたの選択は正解です」と言いたいです。 第一に、法学部で4年間勉強すると、何が身につくのだろうか、と最初思わないでしょうか。 まず思いつく答えは、司法試験などの資格試験や公務員試験に受かることでしょう。そういうものを目指す人たちにとっては、何よりも生活の糧となる専門的訓練を身につけたことになる。 しかし、法学部の学生も卒業すればだいたいはサラリーマンになります。そういう人たちには何が身につくと思うでしょうか。法学部の卒業生が異口同音に言っていることですが、大学で数年間学んだからと言って、ポンと人間の価値が上がるわけではありません。だから、僕の例で言えば「北海道大学法学部卒業」といったような「学歴」をレッテルのように考えないことです。こういう風に考える人間が実社会には案外多いのです。むしろ、大学で学んだことというのは、就職すると知識としては忘れてしまうものも多い。 しかし、それでも自分の中には何か残っている。あるいは、働いているうちにジワジワ出てくると言ってもいい。当人は気づいていないことも多いのですが、考え方のパターンみたいなものが身についている。この“ジワジワ”っていうのをもう少し詳しく説明したいと思います。一般に法学部の卒業生と話していて、法学部出身者の特徴として共通にあげるのは二つです。 第一は問題解決能力。何か社会的な紛争がおきたとします。その時に、意見を出しあって、議論をたたかわせて、落ち着く所はこの辺だろうな、という結論を感じ取る力が、知らず知らずに身についています。やはり、法学部で判例をモデルにした紛争解決処理を色々と聞いているからだと思います。 そして、紛争の決着していく先を堅実に先取りするだけではなくて、その結論をみんなが納得するように、理由づける力もかなりつきます。こうした力・素養は一般的には“リーガル・マインド”と言われています。 こういう問題解決力は、すでに生じた紛争を事後的に解決するわけで、いわば『うしろ向き』です。それに対して、第二に『前向き』の能力として企画力が身についています。例えば企業に入って、何か目標が与えられたとします。その時に、アイデア、人間、状況の流れ、を上手く組み合わせて、目的を達成していく力のことです。全体にキチンと、目配りして、そのうえで実務的に処理するというのが、法学教育の一つの柱だとされています。卒業後4〜5年の若いうちから責任のある仕事をポンと任されて、試行錯誤しながら、なんとかかんとか形をつけていく人も多いです。“いざ”という時とか、新しい事業のとき、たよりにされる。法学部卒業生は社会に出てガンバっテいるんですね。   それと加えてもう一つ。『筋をキチンと通す』というのと『好奇心があって、けっこう柔軟だ』という定評もあります。人権感覚と実践的な適応力が共存している。法学部というと、規律でコチコチというようなイメージもありますが、そういう柔軟性に欠けたルール一辺倒という人は、キッチリ法律を勉強した人にはいません。もちろん人権のような大切なものはキッチリ守ろうとする。しかし、ルールというものは柔軟に適応してはじめて生きてくる、ということをよく知っているので、変な意味で頑固ではない。 結局、人間の社会の中で自分の生き方を決める力がつきます。 “自分にそんな力がつくかどうか心配だな”と思われるかもしれません。しかし、それこそ“ジワジワ”ついてくるので、大学では力をつけるための貴重な手がかりがえられる、というように考えるといいと思います。継続した学業や卒業後の訓練によって必ず実力が付くようになります。こうした素養や力は大学生活を送っていなければ得られなかったと思います。大学はもちろん勉強や学問をする場としての機能だけではなく、人との出会いや議論、演習の場でもありました。大学生活は人によって良い思い出、悪い思い出、辛い思い出になることもあるでしょう。想定外の困難に直面することもある。一概に良い悪いは断定できませんが、最初の冒頭の通り、大学で自分は何を学びたいか、何をしたいかを考えながら過ごしていくと(大学入学前に目的を確定させる必要はありません。大学に入学して新しい目的を見つけることもありますから)、少なくとも何らかの実りが得られると思っています。

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出典:茂木健一郎Ken Mogi

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